『日常点検って必要なの?』
『どうやればいいの?』
というお悩みにお答えします。
・日常点検の重要性
・メリット
・方法
この記事を読めば、車に詳しくない人でも簡単にこの記事では、日常点検のメリットやデメリット、具体的な点検項目とその方法について理解できます。
誰でも簡単に作業出来る内容なのでぜひ参考にしてください。
車の生涯費用とその対策方法:プロが解説する必要なコストと節約術
日常点検とは
日常点検とは
使用者自身が常日頃から行う簡単な点検になります。
エンジンルームをのぞいたり、自動車の周りを回りながら自動車の状態を見たりすることによって、簡単に実施可能なものになっています。
日常点検は法律義務にもなっています。
道路運送車両法第47条の2
自動車の使用者は、日常的に点検すべき事項について、目視等により自動車を点検しなければならない。
参考リンク道路運送車両法
日常点検をしないことでの違反罰則は特にありません。
ですが、放置すると整備不良(車検に受からない車)になる可能性があります。
整備不良になると法律違反になります。
道路交通法第62条
整備不良車両の運転の禁止
参考リンク道路交通法
罰則が3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
違反点数
・ランプが切れていた場合は違反点数が1点
・ブレーキが効かない場合は違反点数が2点
参考リンク交通違反の点数一覧表
メリット
消耗品等が完全に駄目になる前に対応出来るので、整備不良による事故を回避できる。
また、消耗品が完全に駄目になると他の箇所も損傷してくるので、点検は整備代の節約にもなります。
デメリット
点検には時間と工具が必要になります。
また、お店に依頼する場合でも料金が発生します。
点検例
国土交通省では15項目を日時点検としています。
参考リンク自動車の点検整備
こちらの項目を例に点検方法を説明していきます。
また、点検する際に重要な要素を次の順で説明します。
②点検方法
③必要工具
④異常の場合の応急処置
必要工具に関して必ずで必要になるのが
になりますので、こちらは用意するようにしましょう。
リザーバタンク内の液量が規定内の範囲にあるかを点検
やらないと
ブレーキが効かなくなり事故
点検方法
写真の①がブレーキフルードになります。
手が汚れないように手袋を装着して、量が見えにくい場合は、ウエスでタンク表面を拭き、ライトを当てながら点検します。
MAXからMINの間に上限があれば問題無し。
MINに寄っている場合は補充をお勧めします。
応急処置
指定のブレーキフルードを補充
リザーバタンク内の液量が規定内の範囲にあるかを点検
やらないと
オーバーヒートを起してエンジン停止
点検方法
写真の②が冷却水になります。
手が汚れないように手袋を装着して、量が見えにくい場合は、ウエスでタンク表面を拭き、ライトを当てながら点検します。
MAXからMINの間に上限があれば問題無し。
MINに寄っている場合は補充をお勧めします。
応急処置
水を補充
オイルレベルゲージにより示された範囲内にあるかを点検、汚れているかも点検
やらないと
エンジン停止
点検方法
写真の③がエンジンオイル量を確認するエンジンオイルレベルゲージになります。
手が汚れないように手袋を装着します。
エンジンオイルレベルゲージを引き抜きながらゲージをウエスで拭き、再度レベルゲージを戻してもう一度引き抜きます。
MAXからMINの間に上限があれば問題無し。
MINに寄っている場合は交換をお勧めします。
応急処置
エンジンオイル補充
バッテリー液の量が規定の範囲にあるかを点検
やらないと
エンジン始動不可
点検方法
写真の④がバッテリーになります。
手が汚れないように手袋をして、量が見えにくい場合は、ウエスで表面を拭き、ライトを当てながらか、車体を揺らしたりして点検します。
MAXからMINの間に上限があれば問題無し。
MINに寄っている場合は交換をお勧めします。
バッテリー液の量が点検出来ないバッテリーもあるので、その場合はこの点検は不要です。
応急処置
水を補充
ウォッシャー液の量が適当か点検
やらないと
視界不良
点検方法
写真の⑤がウォッシャー液になります。
手が汚れないように手袋をして、量が見えにくい場合は、ウエスで表面を拭き、ライトを当てながらか、車体を揺らしたりして点検します。
ウォッシャー液の量が点検出来ないものもあるので、ウォッシャーを使用した際にウォッシャー液が出てこなかったら早急に補充する。
補充時は溢れそうになるぐらいまで補充する、という感覚で良いと思います。
応急処置
水を補充
ライト類が正常に点灯又は点滅しているかを点検、レンズなどに汚れや損傷がないかも点検
やらないと
周りの車に気付かれず事故
点検方法
手が汚れないように手袋をして、鍵をONまで回し、ライトスイッチ等を操作しながら点検していきます。
スモールライトとテールライトの点検をします。
ナンバーライトの点検をします。
ヘッドライトの点検をします。
ウィンカーとハザードライトの点検をします。
サイドブレーキをかけて、バックライトの点検をします。
シートとブレーキペダルの間に棒を挟んだりして、ブレーキライトの点検をします。
他にもフォグランプ等が装着されている車は追加で点検してください。
必要工具
手袋、ウエス、棒(ブレーキペダルデプレッサー)
応急処置
叩く
タイヤの亀裂、損傷、片減りの有無を点検、異物が付着したりかみ込んだりしていないかも点検
やらないと
パンクかバーストして走行不能
点検方法
手が汚れないように手袋をして、損傷が見えにくい場合は、ウエスで表面を拭き、ライトを当てながら、ヒビや欠けが無いか点検します。
応急処置
スペアタイヤに交換、パンク修理キットを使用
タイヤの空気圧が適当か点検
やらないと
パンクかバーストして走行不能
点検方法
手が汚れないように手袋をして、エアバルブキャップを開けてエアーゲージを接続して、空気圧を点検します。
ドア縁などに貼られているラベルを確認して、タイヤの空気圧が適正か点検します。
応急処置
エアー補充
タイヤの溝の深さが規定の範囲にあるかを点検
やらないと
パンクかバーストして走行不能
点検方法
手が汚れないように手袋をして、タイヤ側面の三角形の先の溝を点検します。
写真◯部分の突出した溝の高さが1番高い位置にきている場合には車検が通らない為、早急に交換が必要になります。
この溝の高さをスリップサインといいます。
応急処置
スペアタイヤに交換
エンジンが速やかに始動しスムーズに回転するかを点検、異音がないかも点検
やらないと
エンジン始動不可
点検方法
エンジンを始動してみて、普段との違いが無いかを点検します。
エンジン始動するまでが長い、エンジン始動後にガラガラなどの異音がするようになったなど、普段と比べて異常が無いかを点検します。
応急処置
お店に依頼
ウォッシャー液が作動範囲に噴射されるかを点検
やらないと
視界不良
点検方法
手が汚れないように手袋をして、鍵をONまで回し、ウォッシャー液を噴射させ、フロントガラス内に適量を噴射しているかを点検します。
応急処置
針などで調整
ウォッシャー液が綺麗に拭き取れるかを点検、低速や高速の動作も点検
やらないと
視界不良、ガラス傷付く
点検方法
手が汚れないように手袋をして、鍵をONまで回し、ウォッシャー液を噴射させ、ワイパーが正常に作動するか、拭き取りムラが無いかを点検します。
また、ワイパーゴムにヒビや欠けが無いも点検します。
応急処置
交換
ブレーキを踏んだときの床板とのすき間や、踏みごたえが適当か点検
やらないと
ブレーキが効かなくなり事故
点検方法
ブレーキを踏んだ時に、正常に効くか、踏みごたえは軽く無いかを点検します。
応急処置
お店に依頼
駐車ブレーキの引きしろ又は踏みしろが規定の範囲にあるかを点検
やらないと
ブレーキが効かなくなり事故
点検方法
駐車ブレーキを作動させた時に、正常に効くか、カチッカチッと音が鳴る車に関しては規定範囲内の音回数(ノッチ数)になっているかを点検します。
応急処置
お店に依頼
スムーズに加速するかを点検、アイドリング状態も点検
やらないと
走行不能
点検方法
車を運転しながら、アクセルを踏んだのに速度が上がらないなどの異常が無いか、信号待ちなどで車が止まりそうになるまで回転数が下がっていないかを点検します。
応急処置
お店に依頼
以上になります。
これらの作業をお店に依頼すると数千円程度かかると思われます。
まとめ
・誰でも簡単に出来る点検
やらないと
・法律違反、事故、高額修理
定期的な日常点検を習慣化することで、車の安全性と信頼性を高めましょう。
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以上になります。
スタッフ一同お客様のご来店をお待ちしてます。